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俺と俺のM4 (M4/AR系カスタムの一例) [エアガン紹介]

 

~これまでのあらすじ~
目次を見てくれ!!


いろいろ考えたが、今日は俺のM4の話でもしよう

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俺の部屋にはM4やそれに準ずるものが何丁かあるが、
その中でも室内戦用として活躍している一丁だ

まぁ厳密にはM4じゃないんだが、そっちの方が伝わるだろ

カスタム品や各銃器メーカーのライセンス品等の亜種、
口径違いのSR-25とかも全部ひっくるめて

原型となったAR-15から呼称をとって、
AR系って呼ぶ人も多いな

今回のはそっちの方が適切かも知れん

カスタムガンの外装とかを考えるときの
参考にもなればと思う


 


まぁ昔話から始めよう

何年も前の話だ
 

当時クソ雑魚だった俺が、

「常連さんに対してある程度拮抗した実力を持って直接戦い、
 人数調整なしで多くのゲーマーさんの生存時間を延ばすか、
 あわよくば所属チームを勝ちに導くこと」

という任務を最初に与えられたとき、
当面の課題とされたのは室内戦での優位を得ることだった


室内戦は非常に特異な環境であり、
大抵の場合お互いを射程に入れ合った状態で、
しかも回避が出来ないほどの短い射程で、
非常にタイトな戦いを行うことになる

つまり、技量の差が非常に激しく出る。


ひどい話だが、当時の室内戦定例会では、
常連さん以外のゲーマーさんは常連さんのエサでしかなかった

人数で調整してもエサが増えるだけだった

常連さん同士をぶつけあっても
多くの人は『ついでで』やられる始末で蚊帳の外だった

アレはまさにサイヤ人の戦いで、
俺たちはさながら巻き込まれてやられるモブだった


とはいえ、常連さんもお客であるから、
調整に協力を求めることがあっても、
我々としては頼りっきりになることは避けたい

そして現状を考えれば、
あらゆる錬度のお客さんを補助し、生かし、
さらには活かすことができるような存在が必要だ

となれば、スタッフの中から強力な戦力を生み出すしかない

そして、当時スタッフ内には若手は俺しかいなかった


それからの話は早かった



最終目標とされたのは、

「勝敗を争う上でサバゲという環境の限界にぶつかり、
 ペイントボールの世界にいった結果、
 アジアカップで準優勝を勝ち取って
 日の丸とスポンサーをつけて帰ってきた」

ような方々である


どうしろと。



どうするもこうするも、夜の室内戦バトルが始まった

上に挙げた方々以外にも
様々なツワモノが毎日出入りしている

当時フィールドは0時までやってたので、
店が終わった後や大学が終わった後足を運んでは
週何回も、何ヶ月も、とにかくボコられ続けた

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当時俺が使ってたのは、
縁あって手に入れたイノカツのAKMだった

極めて見た目のいい銃で、
性能もよかったので俺は当時そいつの虜になっていた

重量は何も付いてないのに4kg近くにもなり、

俺はそれまでは体重58kg程度の、
悲しくなるほどヒョロイ男だったが
このAKと激闘で鍛え上げられ、どんどんタフになっていった

が、AKでの戦いもすぐに限界に達した


銃に備え付けられた物理照準(アイアンサイト)は、
バリケードからコンマ数秒、数cmだけ露出して
攻撃を仕掛けてくる熟練者の姿を隠してしまうのだ

とはいえこのAKには光学照準はつけられない・・・



そんなとき舞い込んできたのがM4の譲渡だった
何人ものユーザーを渡り歩いてきた曰く付きの銃だという

その理由の一つには、
当時流行していた実銃パーツメーカー、
「MAGPUL」のパーツてんこ盛りの短いM4であり、

カッコイイといって買うけどいまいち運用用途に困り、
すぐ飽きられてポイされてしまうようなやつだからってのがある


その他はまぁ、いろいろあるんだが、
結構お世話になった人が使ってた銃でもあり、

俺は多少の感傷もあってこの銃を譲り受けることとなった



・TROY M7A1(2009年仕様)

_DSC0057.jpg
短い。
アウターバレル長は7.5inch

手に入れた当時、
実銃でもエアガンでも短いM4が流行っていた背景には、
イラク戦争と、米軍が撤退するまでの戦後処理がある

戦地での物資の輸送などが
民間(=いわゆるPMC≠傭兵)に委託される中で、
そういう業者は車列を組んでの移動を主としていたが、

当時中東の何の遮蔽物も無い土地の中では、
現地のゲリラに襲われた場合の対処は

「車の中から最大火力を持って応戦するか、逃げ切る」

というようなものだったという

つまり、車の中で構えて撃てるだけのコンパクトさと共に、
ライフル弾クラスの威力が求められた結果が、
「M4を短くする」という結論だったと記憶している

そういう世相から生まれたものなので、
こいつは現在の基準からすると異常とも言えるほど短い


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こいつはそういう、元々潰しの聞かない銃だが、

特に今の装備はかなり新しい民間、
或いは法執行機関の装備をベースにしているため、
俺の装備との食い合わせは悪い

(実用優先の銃なんであんま気にしてないけどな)


ベースはKINGARMS製、つまり中華電動ガンで、
中身は最初中華そのままで使っていたが、

チャンバーだけはどうも信用ならなかったので、
ライラクス製のストライクチャンバーセットにした上で、
パッキンとクッションゴムをファイアフライ製に換装、

インナーバレルはその辺に転がっていた、
マルイのMP5か何かのものを使った


そのインナーバレル長は220mm程度、
初速は0.2gBB弾使用時70m/sec程度とハンドガン並み、

まっすぐ飛ぶが勢いが足りず、
40mで弾道がストンと落ちるような銃だったが、

室内専用としては極めて高いパフォーマンスを発揮したので
それ以降俺の室内戦のお供になった

操作性もよく、短く、そして何より軽い!

マガジンもAKと比べて嵩張らず取り扱いも楽で、
各種光学サイトも運用可能、着せ替えが楽しく、
しかもカッコイイという文句の付け所のない銃となった



バッテリーはストックチューブ内に収納するため、
運用可能な種類が非常に限られる

現在は細い形のLi-poバッテリーを使っているが、
Li-poバッテリーには多少リスクがあるので
初心者に手放しでオススメすることはできない

もしストックチューブインが困難であれば、
ストック内にバッテリーを格納する方法もある

「VLTORストック」とか「クレーンストック」とかで
調べてみると出てくるだろう

上記2点はボテッとした形をしており、
見た目の好みは分かれるが、
ニッケル水素バッテリーを収納できるレプリカもある

その他は電気配線を前に回して首周りから露出させ、
バッテリーボックス内にバッテリーを収納する方法だ

M4、AR系のパーツは星の数ほど出ているので、
是非いろいろ方法を検討してみてほしい




以下は本機に搭載されている各パーツのウンチクを垂れる
こういうのはワクワクするからな (語ってる方は。)

各部はMAGPULのパーツに換装されている
光学機器やIRレーザー機器(ダミー)以外は
ほとんど譲り受けた時点でついていた

フラッシュハイダーは最初
NOVESKEのKX3のような中華がついていて
ラッパの原理で激しい発砲音を響かせていたが、
後にナイツタイプのハイダーに変えた

ストックは扱いやすく、スタンダードな
「MAGPUL MOEストック」

ロック機構がなくCTRよりもずっと古い
ちょっとした時代を感じさせるパーツだ


グリップは引っかかりがなく握りやすい、
「MAGPUL MOEグリップ」

トリガーガードはグローブをしていても操作性を損なわないように
「MAGPUL MOEトリガーガード」
という大きなものに換装されている

_DSC0060.jpg
首周りのレイアウトが結構気に入っている

首周りは7inchの短いレールハンドガードに、
操作性を向上させる、
「MAGPUL AFG=アングルドフォアグリップ」
「MAGPUL XTMレールパネル」がついている

「MAGPUL MBUSバックアップサイト」
この銃のチャームポイントであり、重要なアイテムだ

バックアップサイトは光学照準の電池が切れた際に役立つ

粗悪な電池を使ったばっかりに、
ホロサイトの電池がすぐ切れてこいつに頼ったこともあったので
見た目的にも実用的にも結構重宝している


まぁ激闘の末何度も撃たれて照星(フロントサイトの先っちょ)が
曲がってはいるが、それでもお守りとして今でも愛用している

(錬度が上がってくるとバリケードからの露出が減り、
 撃たれる場所が限定されてきて、
 最後には手と銃とゴーグルしか撃たれなくなるのだ)



現在はさらなるトリガーレスポンス向上のため、
マルイ純正ハイサイクルのモーターとメカボックスに換装したが、
何故かパワーが85m/sec(0.2g)以上に向上してしまい、

パワーに対してバレルが短すぎて
直進安定性が低下するという憂き目にあっているため、
全盛期ほどの活躍ができなくなっているが、

手に入れて以降数年間、ハンドガンもほとんど抜かず、
室内戦用の銃はほとんどこれ以外持ってなかったので
どんなに少なく見積もってもこいつ一丁で
述べ2000人くらいは狩ってるのではないだろうかと思う

(室内定例 20vs20~30vs30で1日平均述べ50人程度、平日夜で20人程度、
 それを週に数回、数年間となれば妥当な数字だ)



DSC0123.jpg
全盛期の俺(ヤラセ写真)

こいつと共に戦った数年間の経験と訓練により、
どうにか俺も常連さんたちの相手をマトモにできるようになった

ブランクがあるとはいえ、
そして退職して「戦う」必要がなくなった今でも、
大抵の人は抑える自信がある

そして室内戦に信頼して持ち込むのは今でも結局こいつである

ホント、長い付き合いになったもんだな!



一丁一丁、
人の手に渡った全ての銃にはドラマがある

これからどんな物語を見せてくれるのか、
周囲の人が持ってる銃にはどんなドラマがあったのか、

趣味の世界ではどれも良い話の種になるものだ


特に俺の銃は激闘と酷使はもちろん、
受け取り時のエピソードや経歴がアレなものも多く、

どれもドラマだらけで呪いにすら満ちているので、
他の銃についてもいずれ紹介しよう

エアガン屋サバゲ屋ってのは因果な商売だと、
銃を通じて何度も思ったものだ



END    画像のライフルは全ての安全を確認してマガジンを刺し、撮影した
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