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超独善的エアガンカタログ3 東京マルイスタンダード電動ガン「89式小銃 (銃床2種)」 [エアガン紹介]

 

~前回までのあらすじ~
電動ガンの「ボディ剛性」の話をした


今回はスタンダード電動ガンの中でも特に高性能、
自衛隊装備の強さを支える心強い「バディ」、
東京マルイ製スタンダード電動ガン89式小銃を紹介しよう

こいつは俺も所有してるので実戦データは十分だ



バディって愛称ホント普及してないよな
まぁ自衛隊では頻繁に使う言葉だからややこしいしな


 


・89式5.56mm小銃
 (固定銃床タイプ ・ 折り畳み銃床タイプ)

メーカー小売希望価格:
p_sub1_130305161556.jpg
固定銃床タイプ: ¥46,800(税別)

p_sub1_130305161145.jpg
折り畳み銃床タイプ:¥49,800(税別)
画像はマルイ公式から

それぞれ実売3万円後半~4万円程度

現在 主に陸上自衛隊において主力として採用されている、
NATO規格の5.56mm小銃をモデルとした電動ガンである

実銃は豊和工業製。

俺の知る限り、
陸上自衛隊の装備の命名規則は年号で統一されている

まぁご存知の方も多いと思うが、
この小銃は1989年に採用されたので89式だ


電動ガンには固定銃床(=固定ストック)タイプと、
折り畳み銃床タイプがモデルアップされており、

実銃においては
一般的な部隊に広く普及しているのは固定銃床タイプ、

空挺降下や車内からの射撃、
車両の備品としての用途を想定した場合など、
一部特殊な用途において折り畳み銃床タイプが使用される



電動ガン的にはどっちがいいの? とよく訊かれるが、

電動ガン的には銃床(ストック)が畳める以外
何も変わりないのでハッキリ言って好みで選んでいい

まぁコスプレ用途としては
迷ったら固定銃床タイプを選んでおけば問題ないといったところ

あとで装備品を揃えるために本職さんの画像を調べるうちに
「うわ 使ってる画像が少ねぇ・・・」とか悩まずに済む

レンジャー部隊を想起させるような
ブーニーハットを被るときは折り畳み銃床タイプがカッコイイと思う

電車や、スペースの限られた車両で移動する方は
利便性をとって折り畳み銃床を選ぶと荷物が小さくなる




・性能と使い勝手

性能についてだが、89式小銃は
スタンダード電動ガンとしてはM14と並んで
屈指の射撃精度と飛距離を誇っている

これはボディが金属製であり、
かつ構造的にもボディ剛性に優れていることによる

ボディが金属であるため重量は3.7kgと重い部類に入るが、
これは実銃とほぼ同じ重量である

見た目にも実際にも重量感のある銃だが、
重量バランスが優れているので負担は思ったより少ない

流行のカービン銃と比べると大柄でありながら、
各部はスリムな造りになっており、
フルサイズの小銃としてはコンパクトに感じられることだろう

当然日本人に合わせて作られているので
全体的な操作性は良好だ

消炎制退器(=フラッシュハイダー)は14mm逆ネジ規格で付いており、
これを外せば、各種サイレンサーやカスタムハイダー
フルオートトレーサーが使用可能だ


マガジンの弾数は通常のロングタイプの
スプリング式ノーマルマガジンで69発、
ゼンマイ式の多弾マガジンでは420発となっている


折り畳み銃床タイプには
上記のノーマルマガジンの代わりに、
省スペース型のショートマガジンが付属する

こちらの弾数は70連となっている
ショートタイプの多弾マガジンはラインナップになく、
発売されていない

どちらのマガジンも薬莢のダミーが
弾数確認用の小窓から見えるので非常にカッコイイが、
このマガジンのウリはこれだけではない


電動ガンの多くは、マガジンの弾を全て撃ち切る事が出来ない

これはマガジンの弾を押し上げるパーツが
チャンバー内まで届かないためで、

こういった銃ではチャンバーの中の数発が
マガジンチェンジの際に必ずこぼれてしまう

この点、89式小銃は
このマガジン内の弾を押し上げるパーツが長く作られており、
最後の1発までキッチリ発射することが出来る

これが地味にうれしい機能だ!



_DSC0039.jpg
ちなみに、この電動ガン 89式小銃には
スタンダードM16/M4用マガジンも使うことが出来る

_DSC0042.jpg
PTSのMAGPUL E-MAGを挿した89式小銃

よってこれまでM4とか使ってた人もすぐに乗り換えが可能だ

(89式小銃のマガジンをM16/M4系に使うことは出来ない
 また、マガジンによっては上手く給弾せず弾ポロする場合もある)

ちなみにM16系用マガジンを挿すと
フレームの窓からスキマが見えてしまうが、
まぁ気にするほどのことではないと思う


3点射(バースト)機能もしっかり再現されている

ちなみに、実銃はどうなのか俺は知らんが、
少なくとも電動ガンの3点射は
セミオートのように引き金を1回引くことで
3発立て続けに弾が出るのではなく、

連発(=フルオート)時のように
引き金引き続けて3発発射されたところで
弾が出なくなる機構である

つまり3点射が出来ること自体は
リアル感以上の意味はあまりないと俺は思っている



欠点というべきなのは、まずはバッテリーの収納
89式小銃は2タイプとも、被筒部(=ハンドガード)の中に
AKタイプの細長いバッテリーを収納する

ただでさえスリムな被筒部の中に
配線やヒューズケースまで入っているため、
バッテリー収納は慣れるまでは結構ホネだと思う

まぁこれは慣れればいいだけの話といえばそうだが。


もう一つは切り替え軸(=セレクター)
89式小銃の切り替え軸は通常、右側面にしかついていない

これはホフクの際に銃の左側面の出っ張りを少なくしたり
誤動作を予防するためであるらしい

よって、切り替え軸を操作するためには、
いったん握把(=グリップ)から親指を離すなどする必要があり、
この点で操作性が悪いとされることがある

ちなみにマルイ純正で1,000円ほどで
左側面に切り替え軸を追加するパーツも出ているので
そちらを付けると操作性が飛躍的に向上するのでオススメだ


また、M16/M4系などでは、
安全→単発→連射の順番で切り替え軸の操作が可能だが

89式小銃の場合は
安全→連射→3点→単発の順番で配置されているため、
セミオート主体の運用をする人からは
ちょっと切り替えが面倒という意見もある



純正状態では
レールハンドガードなどは当然ついていないので、
拡張性は低い部類に入る

一応純正パーツでマウントベースが出ているので、
ダットサイトやスコープなどの光学機器の運用は可能



その他、このマルイ製89式小銃は非常に発砲音が特徴的で、
「ピッピッピッ」という独特な甲高い破裂音を発する

こいつもまた、「89式がいるぞ!」と
発砲音だけで名指しでバレる銃の一つである

89式小銃はサバゲにおける、
自衛隊ベースの装備の強さを支える要因のひとつであるが、

自衛隊迷彩が最強となる森林戦でも、
相手に慣れたゲーマーさんがいた場合はこの独特な音で
その存在ばかりか、位置を気取られる原因となりうる

隠密行動からの射撃の際は
周囲の発砲にあわせたり、一撃必殺を狙うと
その高い性能を存分に活かすことができるだろう




・外見等

まぁ実銃では金属のパーツが一部プラスチックだったりはするが、

全体的な外見としては現職の方もほぼ納得の造りであり、
ラインナップとしては地味な銃ながら、一般的な人気も非常に高い

なんでこんなにこだわった造りをしてるのかというと、
これはこの東京マルイ製89式小銃が
閉所戦闘訓練用の教材として
自衛隊内で実際に採用されているためで、

そのために防衛庁(今の防衛省)から
事前に詳細な採寸データの提供を受けたことによるものだ

この閉所戦闘訓練用の電動ガンは
銃身(=アウターバレル)の色が青だか紫だかに塗装されているらしい

我々の遊戯銃とは違い、
訓練で使う教材なのでパワーは1.5Jくらい出ていると聞いた

もちろん閉所用なので至近距離で撃たれることも珍しくなく、
そういった距離で撃たれた場合は戦闘服ごしであっても、
撃たれたところを中心に数cmにも渡って円形に真っ青になるらしい

大宮駐屯地には少なくとも存在していることの確認が取れている

俺たちと同じ銃で隊員さんが実際に訓練している、
そういう実績ある銃の民生品を俺たちは使っている、
或いは購入できるというワケだ

なんだかワクワクしてくるな!




・その他

自衛隊の服務心得だったかには
「物品の愛護節用」という有難いお言葉が記載されている

よく言われる自衛隊の物持ちのよさの根本をなす規則だが、

物品を粗末に扱ったり、
汚れたり乱れたままにしておくと即座に「指摘事項」となり、
営内班長やそのときどきの指揮者の雷が落ちて、

最悪その場にいた全員が
ペナルティの筋トレを課せられたりするというわけだ

ちなみに俺が経験した範囲では

『よしお前ら・・・・
 フルメタルジャケット(映画)って・・・知ってるか・・・』

という中隊長からのトラウマワードなどがある
その前後のことはまたいずれ話そう

あのときは区隊の学生が全員軽くボロボロになったものだ


まぁとにかく、この89式小銃も
キレイに扱ったほうがそれっぽいということだ

電動ガンは基本的に内部的にはバレル以外は
メンテナンスフリーとされているが、

外装の泥や錆くらいは落としてあげるようにすると
愛着も湧くし、いつまでもピカピカでいてくれる

(レシーバーの塗装はハゲやすいから
 ホンモノみたいに金束子とかでゴリゴリしちゃダメだぞ!)


愛着を持って銃と接するため、
銃に名前をつけさせる区隊もあるほどで、
別に言われなくても名前をつけている隊員さんもいるらしい


もちろんサバゲの世界でも、
マルイの89式小銃にはゲーマーさんによって
結構な頻度で名前をつけられている

熱心な方は是非名前をつけてかわいがってあげよう


そのほか、
自衛隊では上記の「物品の愛護節用」の観点から、
銃のパーツが脱落すると最悪大隊規模で大騒ぎになるため、
装備や銃に「脱落防止」という策を講じることがある

この89式小銃にも脱落防止の方法が決まっているので、
いずれそれについても紹介しよう

今回は記事が長くなりすぎるからな

というかまぁ、
俺64式小銃でしか脱落防止やったことないけど。



以上、89式小銃の紹介を終わる

とても信頼の置ける電動ガンなのでオススメだ




~賑やかしのササハラショッピング~







初めての方はゴーグルと一緒に買うんだぞ
お兄さんとの約束だ



END  

銃の画像については、本体と周囲の安全を全て確認し、マガジンを挿して撮影を行った
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