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装備品紹介1: 日本国陸上自衛隊「のような」装備(重装) その2 [装備]

 

前回までのあらすじ~
日本国自衛隊装備を参考にして、それっぽいサバゲ装備を組むぞ


よし、今回は思い出話をちょっとだけ交えつつ、細部を当たろう

パーツ選びにもいろいろ根拠があるのだ

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俺のはシンプルめの装備だが、基本は押さえているつもりだ

自衛隊ベースで重装備を組みたいけど
何を買ったらいいのかわからない方集まれー

 



装備品紹介1:
-日本国陸上自衛隊「のような」装備(重装)-
 その2:パーツ紹介


いろいろ小物やパッチ類をつける手もあるが、
俺の装備はあえてパーツ少なめでシンプルにしてある

ヒーロー感というよりはMOB感を大切にしているのだ


では頭から紹介していくぞ






・ゴーグル

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まずは鉄帽に装着した、フランス製Bolle X500ゴーグル
これは日本国自衛隊でも運用実績のあるゴーグルで、
ちょっとデカイが非常に優れたものだ

今回は鉄帽につけて見た目を整える役割を果たしている

ヘルメット系の装備をやるなら必ずこのスタイルにしたいほど、
俺はこのゴーグル・オン・ヘルメットが好きだ

このスタイルは致命的な偽装の妨げとなるため、
実際は迷彩のゴーグルカバーをつけることもある

そちらは正直なところまだ手に入れていない


ちなみにゴーグルは官給ではなく、
部隊単位で選定され購入されるようで(未確認)、

部隊によって同メーカーのX800だったり、
或いはほかのゴーグルだったりと、結構選択幅は自由である



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目を防護するゴーグルは、「Wiley-X」というメーカーの
「XL-1 Advanced」という軍用由来のものを使っている

一見サングラスに見えるが、脱落を防ぐゴムバンドと、
水中ゴーグルのように目の周りをほぼ密閉する、
ガスケットがついているので安全基準は満たしている

アジアンフィットであり、日本国自衛隊内でも私物として
広く使われているとのことで、リアル感も十分である

防御範囲は狭いが、装備品の見た目を損なわないため、
あらゆる装備に流用可能な優良装備。






・88式鉄帽(ヘルメット)

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90年代末まで米軍で主力となっていた、
M88ヘルメット・・・ 通称「フリッツヘルメット」によく似た鉄帽。

(フリッツといえば第二次大戦以前のドイツ兵やそのヘルメットを指す言葉なので
 米軍内ではM88についてこういう呼び方はしないらしい)


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ちなみにM88と比べるとちょっとだけ形が違う
外周が少し切り取られてスマートになったような印象だ

これは日本人の頭に適合させるためだけでなく、
鉄帽のヒサシの部分が64式小銃の照門(リアサイト)と
干渉しないようにするための構造であるらしい


鉄鉢(テッパチ)という専門用語を聞いたら
サバゲ界隈ではだいたいこの88式鉄帽のこと。

ただし、「テッパチ」とは旧日本軍時代から伝わる、
ヘルメット全般を指すスラングなので、
88式以外の鉄帽を指す場合もある

実際は鉄じゃなくてケブラー繊維で出来ているが、
先代以前の鉄帽は鉄だったのでその名残である


俺のは昔出ていたキャロット製のもので、
通称「キャロッパチ」とか言われるレプリカだ

レプリカ鉄帽は全般的に「ウソッパチ」とか呼ばれることもあるらしい

肉厚がリアルで、しかも実物よりちょっと軽量なので、
訓練で楽をしようとしてこれを被った隊員さんが
問題になったことがあるという伝説がある(真偽は不明)

このヘルメットは現在では絶版となっており、
これから始める方はもっと軽量なプラヘルメットが
どこかのメーカーから出ているようだ


まぁ最初はフリッツヘルメットのレプリカに
迷彩2型の鉄帽覆い(ヘルメットカバー)を被せて
代用してもいいと俺は思っている

形が合わず、覆いがちょっとシワシワになるが、
安上がりで後戻りがしやすい

しかも別の覆いを被せれば別の装備に転用もできる






迷彩服

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迷彩2型(俗にいう陸自迷彩)で彩色された迷彩服だ

迷彩2型と一言にいっても、
微妙に色味や明るさが違うものが混じっており、
隊列を見ると結構入り乱れている

日本の国土に合わせて作られた迷彩服だけあり、
植物のある場所では最も強力な迷彩効果を発揮する


型としては迷彩服3型とされているもので、
袖がベルクロで固定できるようになっているほか、

襟を立ててベルクロで固定すると
首をすっぽり迷彩で覆うことができ、
迷彩効果をさらに高めることが出来る


迷彩服上衣の袖と、下衣の裾にはそれぞれ折り目がついており、
服務規定に従い、ここに対してアイロンがけをキッチリ行うと、
外見的に一発でわかるほどのキレイな線が完成する

これをやるのとやらないのとで装備品の見栄えが段違いなので、
こだわりたい方にはオススメだ

俺のサバゲ用作業服はノーアイロン生地なので ある程度ズルが可能だ ガハハ


_DSC0182.jpg

腰はボタンを用いてウェストを絞ることができるようになっており、
ここが他国の戦闘服にはないカッコイイ特徴だ

これにより、ベルトなしのシンプルな格好でも
ウェストの締まったカッコイイシルエットを保つことができる


日本国陸上自衛隊の任務の性質から、
待ち伏せに特化した造りをしており、

背面上部のウェービングに
植物を刺して偽装をすることができるようになっている

これもまた俺の知る限り他国の迷彩服にはみられない、
非常に特徴的な仕様だ

背中のはペン刺しじゃないぞ





・防弾チョッキ2型

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イラク戦争以降採用された、比較的新しいボディアーマーだ

抗弾プレートを挿入することができ、
現代のアーマーの主流に倣い、ライフル弾への耐性を高めている


俺が着る「防弾チョッキ2型」レプリカはS&Graf製で、
イラク派遣時のものを参考にして作られているため、
今日において駐屯地のイベント等で見られるものと若干形が違う

張り出した肩と大きな襟が特徴的であり、
ここが自衛隊ベースの装備をやろうと思った理由といってもいい

装備品のシルエットを大きく形作っている部分なので、
ここを活かしつつ、他のパーツで装備のシルエットを整えていく


部隊や指揮官によるが、私物の使用を許される場合があるので
ポーチの配置や種類は意外と自由らしい

ただし、米国製のMOLLE(PALS)のウェービングとは規格が違い、
米国準拠のポーチがつけられないことがあるとの情報もある

レプリカの場合においても再現されている可能性があり、
一応注意が必要だ


今回は基本に忠実に、
官給品を優先的に利用して組んだ感じにした

弾入れ(マガジンポーチ)は、
弾倉(=マガジン)1本用と2本用を2つずつ混成運用し、
全部で弾倉6本、一人180発携帯できるようにすることが多いようだ


自衛隊ではホフク前進や伏撃ち(ねうち)が多いので、
出っ張りを少なくするため、

中央に1本用を2つ配置、
その外側に2本用をそれぞれ1本ずつ配置するのが
基本的な配置であるようだ

これは腰周りの装備を組むときでも同じだ
仕上げに救急ポーチを右手側つけて前面は完成だ

正直な話、救急ポーチが部屋に埋もれてしまったので、
今回は短縮型弾倉用の弾入れで代用している

中身は止血帯。


ちなみにこの頃までの
日本国自衛隊の個人用救急ポーチはとても小さく、

止血帯か何かが一個入っているだけで、
その他は絆創膏一つすら入っていない というか入らない

多くの隊員さんは私物のポーチをつけて
いろいろ救急用品を入れていたとのことだが、

さすがに最近は他国と同じように大型のものが
官給品に組み込まれているようだ


IMG_8424_R.JPG

背面には参考画像に倣い、
猿臂(えんぴ/小型シャベル)と水筒を配置した

米軍の感覚だと猿臂は古い装備と思われがちだが、
日本国陸上自衛隊においては、

掩体(塹壕のようなもんだ)の構築に頻繁に使うほか、
演習中のお手洗いの友となる、マストアイテムだ

よってコスプレ装備的には結構重要な装備となる


ここに私物っぽいダンプポーチをつけて
サバゲでの運用性を高めている

俺は右利きなので、弾倉交換は主に左手で行う
よってダンプポーチは左に配置している


胸のビニールテープはかなりの重要アイテムだ
(要員の皆さんはブラックテープと呼んでいた)

銃器の部品の脱落防止や装備品の端末処理に使うので、
実際にもかなり便利なアイテムとなっている

脱落防止の方法は追って紹介しよう







・弾帯

_DSC0220.jpg

防弾チョッキを着用しない場合、

サスペンダーと合体させることで
装備品の中核となるのがこの弾帯で、

防弾チョッキの着用に心が折れたら
チョッキからポーチを取り外してこっちに移植すれば
コスプレ的な体裁を崩すことなくゲームの継続が可能だ

レッグホルスターを使って9mmけん銃を運用する際や、
大腿部に各種ポーチを取り付ける際もこいつを利用して
腰から吊ることになる

全身のシルエットの形成にも大きな役割を果たす、
何気に重要なプラットフォームである

長さ調節をしくじると行進や訓練のあと腰が真っ青になって
風呂のときに仲間に笑われることになる





・革手袋

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この部位はほとんど私物なので割と何でもいいとされている

(俺のとき支給された官給品は
 緑色であること以外ごくフツーの軍手だった気がする)

自衛隊ベースの装備は
俺の大好きなメカニクスグローブが使えるので、
いつもどおり利用している

これによりゴーグルや半長靴と合わせて
身体の末端の色を黒で統一しているのが
色彩的にポイントとなる

Mechanixはリッチな革手袋として
駐屯地のPX(=売店)でも売っているところがあるようだ






・防護マスクケース

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00式防護マスクは現在最新のもので、
普通科の隊員さんは任務の性質に関わらず装備するという。

さすがに防護マスクは手に入らないので、
この装備では防護マスクケースのレプリカを装着しており、
これを腰の前面に配置することで腰周りを盛っている

まぁ見た目専用の装備だ

形を整えるため、
中には「タナカのルガーP.08の箱」とかが入っている


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装備には2本のベルトを使う

今回のように腰に巻くように装備するときもあれば、
防弾チョッキを着用しないときは、
口が横を向くように襷がけ(って言っていいのか)のように
装備するときもある

装備するポイントとしては、
「状況ガス!!!!」とか「ガス!!!!」とか
突然言われたときに、
すぐマスクを取り出せる位置に配置することである

そうしないと大変な目にあうのだ(主に訓練で)

00式防護マスクは最新型なので俺は使ったことがないが、
多分この「儀式」についてはそう変わらないと思う







・膝当てと肘当て

_DSC0222.jpg

ほとんど無意味の肘当て(エルボーパッド)は、
日本国自衛隊におけるホフクの多さを物語る要素として、
装備にあえて組み入れている

サバゲ的には地面や障害物に
肘をついて銃を構えるとき(レアケース!)や、
コケたときくらいしか機能しない

俺の愛用するXTAKに似たような形のもので、
しかも迷彩2型のものが駐屯地のPXでも売っていたので、
恐らくそっちを使った方が快適かつ迷彩を統一できるが、

あまり新しさの無いものを利用しているところに
なんだかカッコよさを感じるので、
この装備ではあえてフツーの丸型のものを装備している 

ちなみに肘も膝もよくズレる






・半長靴/戦闘靴(=ブーツ)

諸事情により画像は無い

俺が使っているのは半長靴2型をモデルにしたレプリカだ
本物より各部がちょっとテカテカしている

本物はミドリ安全というメーカーで作られていて、
現在では改良型の「3型」が隊内で出回っているほか、

イラク派遣時やそれ以降数年間は
アメリカの「Danner」というメーカーの高級なものや
「4型」とされるデザートブーツが運用されていたことがある


余談だが、俺が教育隊でお世話になっていたとき、
周りがみんな3型なのに俺だけ何故か2型が支給された

官給ラベルを見たら「96年製」と書いてあった

班長殿は「お前は大当たりを引いたな」
苦笑されていたが、俺は半泣きだった

自衛隊の物持ちのよさのせいで
俺はたった3週間で水虫になりかけたのだった

ここ数年の官給品装備に2型の靴を混ぜるのはOKであると
身を持って教えてくれた貴重なケースであった


キッチリ磨いて靴の先を光らせると「現場感」が増大し、
現職の方やマニアの方から声をかけられることが多くなる

自衛隊装備においてリアル感を引き出す最も重要な手段の一つ。

まぁとてもスタンダードなスタイルのブーツなので、
特別、型にこだわりがなければ、
他の装備からの流用だったりしてもいいんじゃないか? と思う






オマケ:
・G-SHOCK

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これは本当に重宝した、
そして今でも重宝しているアイテムの一つだ

こいつは月齢と潮目が表示されるタイプで、
箱には「GW-7900B-1」と書いてあった 


教育隊の営内で時間が1秒守れないということは即ち、
メチャメチャ怒られて半泣きにされることを意味する

「今何分だ!!!!!今何する時間なんだよ!!!!
 オイお前何班だ!!!!!!」

ってなる奴が出るのだ

電波時計は学生の命をつなぐツールであり、
持っている奴は持ってない仲間から頼られる存在となる

電波時計は指揮官の時計とほぼ100%一致し、
つけると時計合わせのときに余裕をかましていられるようになる

そして何より1秒単位のチキンレースを
出来レースに変えてくれるのだ(特に清掃のときとか!)

要員の皆さんもだいたいこういうのをつけているので
見た目的もカッコイイ



パーツの紹介は以上だ

次回は脱落防止や着こなし等、小技を紹介しようと思う



つづく
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