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超独善的エアガンカタログ4 東京マルイスタンダード電動ガン「M14」&「M14 SOCOM」 [エアガン紹介]

 


~これまでのあらすじ~
目次を見てくれ!!


今日は俺の大好きなマルイのM14の話でもしよう

まぁ次世代電動ガンが普及してからというもの、
でかくて地味って印象をもたれがちだけどな



 


・M14(ODストックver ・ ウッドストックver)

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(画像は東京マルイ公式から)

メーカー小売希望価格:¥45,800
実売価格:3万円後半~4万円くらい


現在まで正式採用として使用されているM16の前は、
短い間だったがこいつが米軍における主力小銃だった

時代で言うとベトナム戦争期、1960年代の話になる

ベトナムのジャングルでは
木のストックが湿気で変形するとか
取り回しが悪いとか射程が活かせないとかいろんな事情があり、
主力小銃の座はすぐM16に取って代わられ、

それ以降、長きに渡り細々と運用をされることとなる


こいつが再び前線で日の目を見るのは
それから30年以上経った2000年代以降、
アフガニスタンやイラクでのことだ

中東の広大な地形ではM16やM4よりも優れた
こいつの射程と精度、そして威力が再評価され、

各種モジュールを備えたストックによる着せ替え等
改装を行った上で再び前線に送り出されることになったという


ベトナム戦争期を舞台にした映画「フルメタルジャケット」では
このM14がとても印象的な活躍をするほか、

90年代前半のソマリアでの実話を元にした小説及び映画、
「ブラックホークダウン」でも登場しているのが有名だ

ゲームでも結構な頻度で登場するので人気のある銃である

(M14かと思いきや狙撃型のM21だったりもするけど
 見た目上はそんな変わらんから代用は利く!)


この東京マルイのM14は
主にベトナム期に活躍した木製ストックを
樹脂への塗装で再現したウッドストック仕様と、

ODカラーのファイバーストックを再現した
ODストック仕様とがラインナップされているほか、
ショートバージョンの「M14 SOCOM」がラインナップされている

前者カラーバリエーションについては2000年以降においても
木製ストックのまま使っている実物画像もあるので、
どちらを選んでも問題ない

M14 SOCOMについては勝手の違う部分もあるので
記事のラストで個別に紹介しよう




・性能と使い勝手

まぁ現代活躍している銃の中では
スナイパーっぽい見た目と経歴の通り、
スタンダード電動ガンとしては屈指の射程と精度を誇り、

89式と並んで、スタンダード電動ガンの中では
次世代電動ガンに食いつける数少ない銃である


かつては純正電動ガン最高の精度と持て囃されたが、
最近はよりコンパクトでよく飛び、
そしてよく当たる次世代電動ガンが発売されているため、
中古買取にやたら持ち込まれる、不遇さを感じさせる銃でもある

そういう事情もあり、現在では実銃同様、
玄人好みのシブいライフルとして扱われることが多い


マガジンはごく一般的な箱型で、
比較的マガジンポーチを選ばずに運用できるし、
たくさん持つことも容易だ

弾数はスプリング式ノーマルマガジンで70発
ゼンマイ式多弾マガジンで440発である

マガジン挿入時はAKやG3のように、
マガジン前方を引っ掛けてから挿入する形式となっている

引っ掛かり加減に慣れるまでは
ちゃんと入ったのか入ってないのかが判断しづらく、
マガジンから手を放した瞬間、脱落させてしまうことも
しばしばあるので注意が必要だ


バッテリーはストック内後方に収納するため、
ラージバッテリーが使用可能だ

よって純正状態ではラージコネクター仕様となっているが、
現在はマルイ純正ラージバッテリーが生産終了しているため、
現ロットの新品ではミニバッテリー用変換コネクターがついてくる



使い勝手だが、まぁデカイ。

こいつの場合はむしろそれがいいんだが、
全長110cmオーバーとトップクラスの長さを持っているため
取り回しは非常にキツイものとなる

よって使ってる人はフィールドの広さに関わらず、
バリケードやフィールド内のアトラクションに
よく銃身をガンゴンぶつけている

デカイ銃全てにいえることだが、
バリケードから銃身がハミ出るのは
サバゲ的には非常に不利を招く状況なので、
それを加味すると必然的にバリケードからの距離を離す必要が出る

つまりこのM14もまた、
左右に回り込まれやすい状況が非常に苦手だ

まずは遮蔽物から銃身がニョッキリでないようにしつつ、

自分の射程をよく把握して優位を得ることを意識しつつ、
回り込まれるリスクを常に警戒しつつ、

前に出るときは浅い角度に回り込まれても
上手く対応できるような場所を選べるといい

まぁこの銃に限らずデカイ銃なら全てそうだけどな

(相手を一人でも撃つつもりなら、
 相手が射程に入らない位置取りは
 前線が満員でもない限りあまり有効じゃないぞ)


重量も3.8kgと重い部類だが、
マガジンの辺りに重心があるおかげだろうか
見た目やスペックの割には非常に軽く感じる(私見)



メカボックスは専用のver7が搭載されており、

特徴の一つとしては、
連射速度が設計上意図的に落とされている点がある

実銃が7.62mmと現代の小銃の中では大きな部類なので
恐らくその点を汲み取った設計であり、芸細な仕様である

トリガーは「カチッカチッ」とちょっとだけクリック感があり、
フィーリングは電動ガンの中では良好だ


実銃としては設計の古い銃のため、
安全装置はトリガーのところにあるレバー、

セミ・フル切り替えを行うセレクターは
銃の右側面、ほぼリアサイトの横にあるツマミと、
それぞれ別々になっている

安全装置は「カクッカクッ」とキビキビ動くため
動かしたときのフィーリングが非常に良く、
ずっと触っていたくなる魔力がある
(セーフティエリアでは不用意に解除しちゃダメだぞ!)

セレクターのツマミは切り替えの際に180度回転する

セレクターの片面には「Auto」を表す「A」が刻印されており、
「A」がこちらに見える方向に回すことでフルオートとなる

ちなみにここを動かしたときのフィーリングもとても良い

動かしたときのフィーリング繋がりで言うと、
リアサイトの左右調整レバーも
カクッカクッと気持ちよく動いてくれるので、

手にした際は是非各部をいじり倒してほしいと思う




サバゲにおけるこいつの利点は、
優れた射程と精度を持ちつつ、発射音が比較的小さい点

しかも次世代電動ガンという
とても音が大きくかつ脅威度の高い銃が登場してくれたおかげで、

比較的地味な電動ガンであるこのM14は
あまり相手チームからのヘイトを集めることなく活動しやすく、

上手く位置取りすると
延々と一方的な狩りに持ち込める可能性を得たのだ

この点もスナイパー的性質とよくマッチしており、
こいつがサバゲでの優位性を
いまだ保っていることの証左となっている

ただ89式ほどバレやすくはないにしろ、
 トットットッ という特徴的な音がするので、
M14を使ったことのある熟練ゲーマーなら気付くことがある



欠点は前述の通り、
「デカさ」が運用上のネックとして常に付きまとうことになる

何も付いていない状態ならまだしも、
スコープを載せるととその重さも実に5kg近くにまでなるため、
体力を嫌でも練成してくれるライフルである

まぁデカさと重さがこの銃のウリでもあるので、
好きで使ってる人はほとんど気にしない事項ではある





・ロマン溢れるギミック

このM14は前述の通り、
各部の細かい操作感が非常に良く追及されているが、
中でも玄人志向・ロマン志向といわれる所以の一つが、

手動でフルストロークさせることが可能なボルトキャリア

ボディ側面のボルトキャリアを後方に引っ張って放すと、
シャキンッ!!と凄みのある音ともに
ボルトキャリアが前進する

つまり実銃における、
最初の一発をチャンバーに送り込む動作を
一応再現しているということであり、その豪快な動作から、
ゲーム開始直前にこれを行うととても気分が盛り上がる

ボルトキャリアのすぐ下に配置されている、
細い金属のパーツはよく折れるし、

折れるとボルトが動かせなくなるので丁寧にやろう!
落下でも折れるから注意が必要だ!


また、このM14は分解する際に、
トリガーガードの部分を引っこ抜く実銃の分解方式を再現しており、
ここも非常に芸が細かい点だ

まぁ分解して何をやるんだって話ではあるんだが、
これのおかげで着せ替えは結構楽な部類となっている





・オプションと着せ替え

サイレンサーをつけることはもちろん可能だが、
フラッシュハイダーとフロントサイトが一体化している以上、

装着の際フロントサイトごと外さなければならなくなるため、
そのままでは狙えなくなる

そのため、通常のM14ではサイレンサー装着時は
光学サイトとの併用がマストになるということには留意しておこう

ちなみに前述の通り、M14系は元々発射音の小さい銃であり、
サイレンサーを付けると射程と精度とのバランスで言えば
非常に凶悪な暗殺狙撃銃に化ける

ただし、全長が最悪130cmくらいになるので
元々が短い「M14 SOCOM」をベースにする案が
現実的な選択肢としてよく採用される


スコープマウントはトリガーやマガジンの上、
レシーバーの左側面のネジ穴を使って装着する

このマウントを装着するとスコープは非常に高い位置に来るため、
狙う際は頬付けならぬアゴ付けをするくらいになる

マウント「リング」を手に入れる際は、
可能な限り低いものを選ぶようにするといい

他社製品では可能な限りマウント位置を低くできる、
ローマウントベースも発売されている

img629_t194-2.jpg
2000年代初頭のアフガニスタン辺りの写真らしい

実銃のM14系を運用している画像でも、
ストックがいろんな手段で盛ってあったりするので、
多分本職さんも難儀しているんだと思う


ストック前部、
下面にはバイポッドアダプターが接続できる穴が開いており、
ここを使えばバイポッド(二脚)をつけることもできる

ここにもスナイパー的側面がある



その他、このM14は、
実銃がいろいろ着せ替えで運用されている銃なので、
エアガンにおいても様々な着せ替えが可能だ

代表的なものはホンモノの木でできたウッドストック

質のいいものはグレネードカートリッジで有名な、
CAWから発売されており、
これを付けると一気に雰囲気が出るのでオススメだ



現代仕様にするならば、有名なものはM14EBRである

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フィールド外(敷地内)にて、周囲の安全と
銃の安全を全て確認した上でマガジンを刺して速やかに撮影した

PEO_M14_EBR.jpg

かつて完成度の高い着せ替えキットが
G&Pやトリガーハッピーというメーカーから出ていたが、
現在はどちらもメーカー在庫切れなので、

現在では海外電動ガンから取り外して装着する方法が考えられる
(専用設計で使い回しが利かない可能性があるものや、
 粗悪すぎてそもそも使えないものもあるので気をつけよう)

EBRキット
M14の見た目と操作性を完全に変えてしまうパーツであり、
実銃の世界でもM14の欠点や不満点を
ほぼ解決したものとされている

実際操作性や拡張性は非常に優れたものになるのだが、

その代わり、このキットはほぼ全身が金属でできているので、
重いスコープを搭載するとその重量は実に6kgにもなる

M14EBRは最も重いライフルの一つであり、
その重量はわかりやすく言えば軽機関銃一歩手前である



米海兵隊仕様のマークスマン(選抜射手)モデルとして
有名で人気の高いものとして、M14DMRというものがある

1280px-East_Timor_soldier_with_a_M14.jpg
なんかこんな画像しかなかった

米海兵隊では単に「DMR」と呼ぶらしい
訳は単純で、「選抜射手用ライフル」という意味だ

デザイン的にはODカラーの樹脂ストックから
ピストルグリップを生やしたようなもので、

全体的に太くしてストック後部を大型化、
さらにチーク部分の嵩上げができるようになっており、
操作性と精密射撃への適性がより向上している

ピストルグリップとチークの操作という点で
M14EBRとさほど変わらない操作性になっていながら、
樹脂ストックのために軽量なのがウリだ

エアガンとして売っているものは俺の知る限り、
G&P製の着せ替えキット及び完成品電動ガンのみとなっている

2015年8月現在はどちらもメーカー在庫切れで、結構レアだ!


その他、海外電動ガンを見ると
M14にはいろいろな形のものが出ている 或いは出ていた

海外STARからはM14SOPMODとか、
メーカー不詳のやたらカッコイイJAE-100仕様のストックや、

今調べてみて知ったものでは
もはや原形をとどめていないM14MCSとかも出てたらしい

やはりM14自体の需要が減ってるせいか、
どれも絶版だったりメーカー在庫切れだったりしているが、

着せ替えのバリエーションという点に絞れば
非常に多彩な面を見ることが出来る

まぁ、どれにしても「もう一丁分」くらいのコストがかかるが。



比較的手軽に見た目を変えるのであれば、
バレル上部のヒートカバーを
ナイツ仕様のレールに改装する案がある

レシーバーの前方が3面レールに変わるため、
ライトはもちろん、上面にダットサイトを載せてもかなりオシャレだ

ダットサイトの中でも取り付け位置が低いものを選ぶと
元々のストックの低さと相俟って狙いやすいという利点もある



以上、M14は地味な銃とされがちだが、
現在においても非常に優れた一丁であると俺は思っている

「これカッコイイ!」と思った方は「好き者」の素養がある

その直感を信じて手に取ったならば、
溺愛といって良いレベルにその銃を気に入るだろうし、

M14もまた、それにキッチリ応えてくれることだろう






・派生機種

 ・M14 SOCOM
p_sub1_130305161305.jpg

メーカー小売希望価格:¥45,800
実売価格:3万円後半~4万円くらい

まぁ見ての通り、短縮化されたM14だ

M14のセミオート専用民生品である「M1A」ベースで開発された、
「SOCOM16」という短縮モデルの実銃が元となっており、

フルオート可能なM14がベースになっている点で
実銃とは微妙に仕様が異なっている

電動ガンとしては、バレルは短縮されたものの、
飛距離と精度、初速はほとんど変わらない印象を受ける

つまりフルサイズのM14とは性能面はほとんど変わらず、
見た目で選ぶことが出来ると俺は思っている

ストックはマットな黒塗りで、
滑り止めのようなザラザラした加工がなされているものが
採用されており、

その他の大きな変更点は

1つはバレル上部、
レシーバー前方のヒートカバーの上面に
ちょっとしたレールが搭載されていることであり、

このレールを使って光学照準器を載せることができる点


目から遠い位置なので、スコープをここに載せるのは困難だが、
ダットサイトとの相性は非常に良い

実銃の「SOCOM16」は『7.62mmの高威力を近距離で使う』という
非常にモノモノしいコンセプトで製作されており、

エアガンにおいても、このマウントから通常のM14と比べると
近接戦闘が意識されているのが強く垣間見える


また、さりげなく
フロントサイトとフラッシュハイダーが別体に変更されており、

フロントサイトを外すことなく
サイレンサーを装着することが出来る点も見逃せない

アイアンサイト派の人も安心だ


「M14SOCOM」はM14の良さを殺すことなく、
そして取り回しという弱点を解決している点から、

M14を気に入った人の中でも、実用派の人が選ぶ傾向が強い

当然EBRなどの着せ替えもそのままできるので、
なかなかの可能性を秘めた一丁となっている






―――



以上、M14の紹介を終わる
M14はとにかくお気に入りの一丁なので長くなったな

悩んでいる方は決して損はしないので是非手にとってほしいと思う










ここに挙げたミニバッテリーは
現ロットの新品を手に入れた際に同梱されている、
変換コネクターが必要だ 

リンクのバッテリーが純正なのは
参考までに紹介しているだけであり、

純正を選んでおけば問題ないといえば問題ないが、
優れたバッテリーはほかにもある 

うちでのオススメはATLASというメーカーのものだった
(貼れるリンクがなかった)




購入時のシミュレーションのつもりで載せては見たが、
電動ガンってのはホント運用にいろいろ必要だなと改めて思う



初めての方はゴーグルと一緒に買うんだぞ
お兄さんとの約束だ!



END
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